岐阜ペインクリニック卯月医院
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院長  加藤 利政

 開院14年目の秋を迎える事ができ、これも患者各位の暖かな御気持と感謝いたしております。さて神経ブロックと手術を主とした診療に励んでいられる原動力は食と考えております。「春は曙、秋は食い物」、「天高く馬肥ゆる秋」、酒にもぴったりなものがこの時期、世に出回ります。
まず秋刀魚、尾頭付きで百円、今時こんな廉価な魚はそう簡単にお目にかかれるものではありません。そして御飯にも酒にもばっちり、主婦のこの上なき味方。国に戻ったのは丁度この季節。わが家の夕食で秋刀魚の塩焼きを食べて、家族一同大満足でした。ところが、翌朝お手洗いに行こうと、台所を通ってみてびっくり、なんか部屋が生臭い。ボストンでも光り物は売っているのですが、“blue fish”と呼ばれるそれらは決して新鮮であるとは思われず、とても買おうという気持ちになれませんでした。寿司なんかは“raw fish”なんて言いながらも食べるのだし、Parker Houseでの New England Medical Centre 麻酔科のDinner Party のmain dish が“sword fish (いわゆる梶木、かじき)”だったりして、それほど魚と距離を置いている訳ではないのに魚が新鮮でない理由を垣間見た、朝のone scene でした。本当は七輪で焼きたいのですが、家の中ではまず無理なので、グリルで調理。大きな秋刀魚はグリルに入りきらないので、尾頭付きの百円程度で十分満喫できます。僕は秋刀魚二匹と酒少々、家族は御飯、味噌汁、秋刀魚一匹、これが帰国後4日間続いた後、今日も秋刀魚でほろ酔い加減と思っていたら、「もう飽きたと思ったので、今日は違うわよ。」との御声、思わず僕と愛娘は「えっ!秋刀魚じゃないの。」と二人でしくしく・・・。でも皮とはらわたを神憑り的に取り除く姫の食し方をみていると僕の残骸は尾頭と骨だけでシンプルそのもの、箸捌きの天才か、なんて思ったりします。(単に酒の肴を味わっているだけなのですが。)さあどんな料理が一番でしょうか?昔、仙台の鮨屋で生を握ってもらって食べてみました→光り物の刺身でした。次に和歌山では干物が名物で、多くの人が舌鼓を打っていると知った僕は躊躇うことなく干物を作って食べてみました→油の抜け切った秋刀魚でした。やはり塩焼きが一番、舌が火傷しそうな位の熱々をパクリ。で、どうでしょう・・・今宵の晩御飯。
 次は茸。あるスーパーマーケットで母指位の松茸が3本、500円位で売っていたので、まさかと思いつつ手に取ってみると、確かにあの高貴な香、思わずラッキーと買っちゃいました。さあ何で食べようかと相談して松茸御飯に決定。炊き上がって蒸し上がるまで気分はルンルン、で蓋を開けてみて、全員吃驚、女性の甘いパフュームの香。あの高貴な香よ、何所へ行ってしまったのかと家族全員ガックリ・・・。出た結論は松茸もどきに人工的な香を付けた物でなければこの御値では買えない、それが熱で変化を受けたのだろう、恐るべし日本の科学技術(だってこの高貴な香が解るのは日本人だけでしょう)。悔しいので次は味で勝負とばかり、「香、松茸。味、占地(しめじ)」の占地の研究。天然物の占地は桁はずれの美味しさらしい。土鍋に水、昆布および占地を入れて熱し、煮立つ直前に昆布を引き上げ、醤油で味をつけ、豆腐と春菊を入れて出来上がり、超簡単。ただ天然物を見つけ出すまでの労力は大変な物でした。で、ある御店でとうとう発見しました。売りに出されるのは十月中旬の一週間前後だけ、とてもレアーなものですが、御値はそれほど高くありません。で、やってみました。部屋一杯に占地の香が広がる中、まずは僕が一口、美味しい!!! これも御飯にも酒にもぴったり、あっという間に、はい終了、鍋はからっぽ、後片付けも楽ちん楽ちん。で、どうでしょう・・・今宵の晩御飯。
ここにも僕の気質が見て取れます。気になる事があると、とにかく執念深い、納得するまでとことんやり抜くってのが解りませんか?でも結構これが現状の診療に役立っているのです。つまり臨床で困った事が有っても、必ず解決しちゃうまでいつまでも努力を惜しみません、絶対に諦めません、つまりしぶといのが取り柄ってとこですか。さあ襟を正して行儀良く!

 平成29年度は多くの手術と神経ブロックを行なわせて頂き、一重に患者各位の暖かな御支援の賜物と感謝致しております。
 さて人は痛い事が嫌いです。当院では、御相談だけされ、手術を御受けにならなかった方や、神経ブロックは所詮注射なのでいやだと仰られる方が少ないながらもやはりいらっしゃいます。その反面、多くの方は痛みの怖さを振り切り、手術および神経ブロックに同意されます。その決意に触れた時、その尊厳さに心打たれる気持ちになります。そして病状の改善や完治を迎えられた時、よく頑張って下さったと頭が下がる思いでおります。
 人は病気から治らなくてはいけません。そのためには手術や神経ブロックが絶対に必要になることがあります。その思いで日々努力しておりますが、何かお気づきな事が御座いましたら、御遠慮なく仰て頂ければ幸甚です。

 これまでの診療で得たものは、
“交感神経活動はブロック療法のみ治療可能である。”
“手術は芸術でなく、学問である。”    
                                      と言う事です。

 専門的治療が少しでも患者各位に恩恵をもたらすことができれば、
これに勝る幸いはないと思っている今日この頃です。

-English is available in April Clinic-

P.S. 私の診療のモットーは“会話”です。手術やブロック療法を行うにあたって、絶対に必要なものは“信頼”と考えております。しかし人と人とのふれあいの中では、疑問や不信がまま生じます。それを解決する手段は“会話”しかないと信じているからであります。したがって、一人あたりの診療時間が結構長く、スタッフからよくあんなくだらない話が続くものだと言われております。以前、全身麻酔中は患者との会話がおこりえない麻酔科に勤めておりましたので、会話に飢えているのかもしれませんね。

岐阜ペインクリニック卯月医院

学歴:
昭和56年3月 岐阜大学医学部卒業
職歴:
昭和56年4月 岐阜大学医学部麻酔学教室に入局する。入局後、岐阜大学医学部付属病院麻酔科での勤務を中心とし、関連病院への出向、国立小児病院への国内留学、東京女子医科大学での透析療法従事職員研修、および米国ボストン市タフツ大学医学部麻酔学教室への留学を行う。
平成 8年9月 美容外科・形成外科に従事する。
平成17年4月 卯月医院を開設する。
資格:
昭和59年 2月
昭和62年 2月
昭和62年10月
麻酔科標榜許可
麻酔指導医
岐阜大学にて医学博士の学位を受く

卯月医院 〒502-0803 岐阜市上土居一丁目7番2号 TEL 058-295-1219
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